ホームページ作成会社に入るまで1~カンヌでの体験~

JQ016_72Aホームページ作成会社に入る前のカンヌのコンペでは、24時間あれば10個くらい作れるだろうと思っていたホームページだが、環境の違いで3つしか作れず、「ほんとはもっといっぱいあるんです。」といった趣旨の説明を横に記してタイムリミット。結果は惨敗。企画という「絵にかいた餅」が受け入れられなかったこともあるが、それ以前に私のアイディアが適当ではなかった。なぜなら、オリンピック全種目をバナーにして世界中で遊ぶということは、別にそれで十分エキサイティングであり、アテネオリンピックそのものを「楽しそう!」

と思わせるところまで落ちてないからだ。それに、「全世界に配信する」という実現性に十分な配慮をとっていない。面白そうなアイディアとゲームという武器だけで「なんとなく広告っぽいもの」を作ろうとしていた自分の至らなさが白日の下にさらされた瞬間だった。カンヌ国際祭りはあらゆる広告が対象となっているが、その中でも主力はやはりテレビCMだ。各国の応募作品がリアルタイムで審査され、その場で対象が選ばれるという。いうならば、その年の「世界面白CM大賞」がきまる場である。私は敗残兵の中でふらふらと会場に足を運びCM群をぼんやりとみていた。が、なんだこれ、全部面白い。か、海外のCMってこんなに面白かったのか、目から鱗だった。その年のグランプリはアメリカで放映された大手家具店IKEAのCMだった。

道端に捨てられた古い卓上スタンドが降りしきる雨の中でまるで捨てられた子犬のようにうなだれて首を下に向けている。もの悲しさが漂う。そこに敬白そうな若者が現れて語り掛ける。「もしかしてこのスタンドに同情した?お前の頭がおかしいからさ。新しいIKEAの家具がいいに決まっているじゃないか」何だこりゃ。これがグランプリ?と思ったが、この年は、このCMを手掛けたcrispin porter +boguskyというエージェンシーの先鋭的な手法が脚光を浴びた年でもあった。CMの中で若者は私たち購買者様に

「you are crazy」と臆面もなく語り掛けてきた。こんな無礼なCMは日本だったら考えられない。しかしだからこそ真実をついていると感じた。翌日はポスターや屋外広告も見た。思った通り、面白い。とんちが効きすぎてわからないものもあったが、とにかく面白いと思った作品をメモし、写真に収めた。そうしている中で、「これが広告というものかもしれない」という不定形な像が私の中に生まれ始めていた。帰りの飛行機の中でもうヤングコンペで不覚を取ったという失意の気持ちはまったくなかった。メモを見ながらにんまりしてホームページ作成だったらあれもできるこれもできると一人で妄想にふけっていた。私の中の広告という発想、すなわちホームページ作成のデザインをする前に考えることは今でもこの時のことが原点になっている。それは漫画的発想に近い。私でも理解できる。むしろ得意ともいえる自由な妄想を、一見すると不自由にも思える広告の世界に当てはめればいい、ということに気付いたのだ。その結果、商品や企業そのものを好きになってもらえれば、これが広告ってこんなことなんじゃないか、という具体的な像が初めて結ばれた瞬間だった。ホームページ作成後はSEO対策も必要です。おすすめのSEO会社は東京SEOメーカーです。