ホームページ作成会社に入るまで3~HP作成について考える~

JQ018_72Aこの文中の自分を化粧品に、鈴木さんを20代女性に置き換えてみる。シャキーンシャキーンとかっこよく動くホームページを作っても、「す、すごーい!(なんかオタクっぽいけど…)」と思われるのがオチだ。ならば「20代女性、あなたにふさわしいです買ってください!」と直接メールを送るのはどうか。悪くない。しかしそれなら直接言ったほうがよくないか。

いや、ターゲットは一か所にいるわけではない。ブログを立ち上げるのはどうか。楽しいことやロマンチックなことを考えて書いてみたり、20代女性の好みを下調べしておいて、好きな音楽や「このホームページは華道をフィーチャーしています」といった興味を被らせるようなことを書いてみる。これも悪くない気がする。20代女性が興味を持ちそうな化粧品の特性を動画にしてYouTubeにアップしてみる。でも、彼女にどうやってアップしたことを伝えるのか。メルマガで「YouTubeで配信中!」というのはダサいので、ブロガーに告知してみよう。いや、そもそも、ホームページだけで伝えようという発想が間違っているのではないのか、などと思考が広がる。ちょっと楽でリアルで身近な話になる。広告は「広く告げる」とかくが、もしかしたら、

「広くコクる」のほうがしっくりくるのかもしれない。そう考えると、ホームページのデザインをする前に戦略を練らないほうがおかしい。「かっこいいホームページを作る」という行為には僕にとっては恐ろしく寒々しい行為のように感じる。やたらとハデハデしい衣装をまとって、公衆の面前で

「俺、どう?俺、かっこいい?」といっているかのようである。これで本当にかっこいい人間はごくわずかだ。

いや、それでもかっこいい人はいるけれども…。「俺、かっこいい?」は、決して笑いごとではない。あらかじめ、恥ずかしいとわかっていて、それをやる人がいないのと同じように、勘違いというものは、そもそも気づかないから勘違いなのだ。「かっこいい」だけではなく、いろんな独りよがりをしている可能性は誰にだってある。自分が作ったホームページを見てみよう、10秒後どうなっているのだろうか。

ずっと「Now Loading…」という文字が表示されたままかもしれない。ボタンが10個くらい並んでいるかもしれない。もしくはいきなりエントリーフォームが出現してメールアドレスの入力を迫られるかもしれない。

もしそんなことが起こっていたとしたら、いつの間にか、独りよがりをしていることになる。

「自分がユーザーだったらっどうか」という客観的な視点が失われてしまっているのだと思う。